データベースユーザは、SQL 文を使用して、データベースインスタンスのデータを処理することができます。テーブル、ビュー、索引などのデータベースオブジェクトを登録および変更することができます。
データベースユーザは、以下のデータベースツールおよびプログラミングインタフェースにログオンすることができます。
● SQL Studio、Web SQL Studio、および SQLCLI (クエリツール)
● ローダ
● ODBC、JDBC、SQLDBC のインタフェース
● 同期マネージャ
データベースユーザは、データベースマネージャを使用してデータベース管理タスクを実行することはできません。
データベースユーザには、さまざまな SQL ユーザプロパティがあります。
SQL ユーザプロパティ
共通 |
内容 |
名称 |
データベースユーザの名称。 |
Password |
データベースユーザのパスワード。 |
ユーザクラス |
データベースユーザクラス (DBA | RESOURCE | STANDARD)。 |
接続モード |
NOT EXCLUSIVE: データベースユーザは、複数のデータベースセッションを一度に開くことができます。 EXCLUSIVE: 各データベースユーザは、データベースセッションを 1 つだけ開くことができます。 DISABLED:データベースユーザは、データベースセッションを開くことができません。 |
拡張 |
内容 |
タイムアウト |
タイムアウト値の設定。 |
コスト警告 |
上回るとユーザが警告を受け取る、予測 SELECT コスト値を指定します。警告を受け取った場合、ユーザは SQL 文を実行するかどうかの確認を求められます。 |
コスト制限 |
上回ると SQL 文が実行されない、予測 SELECT コスト値を指定します。この値は、コスト警告の値よりも大きくする必要があります。 |
デフォルトコード |
DEFAULT: コード属性のデフォルト値は、データベースパラメータ DEFAULT_CODE によって定義されます。 ASCII: コード属性のデフォルト値は ASCII です。 UNICODE: コード属性のデフォルト値はユニコードです。 |
レプリケーションユーザ |
レプリケーションユーザが選択されている場合、データベースインスタンスを同期マネージャプログラムと同期するために必要な特別データベースユーザ (データベースユーザクラス DBA、接続モード NOT EXCLUSIVE) が登録または更新されます。 |
各データベースユーザは、データベースユーザクラスに属しています。ユーザクラスは、そのメンバに付与されている権限によって区別されます。
データベースユーザクラス
名称 |
Properties |
STANDARD |
他のデータベースユーザによって定義され、特権が付与されているデータおよびデータベースプロシージャへのアクセス ビューテーブル、同義語、および一時テーブルの定義 |
RESOURCE |
データおよびデータベースプロシージャの定義 定義したデータベースオブジェクトの特権の他のデータベースユーザへの付与 |
DBA (データベース管理者) |
データベースユーザ RESOURCE および STANDARD の登録 データベースオブジェクトの定義 定義したデータベースオブジェクトの特権の全部または一部の他のデータベースユーザへの付与 |
データベースシステム管理者(SYSDBA ユーザ) は、DBA (データベース管理者) ユーザクラスのユーザを含む、すべてのデータベースユーザクラスのデータベースユーザを登録することができます。すべてのデータベース管理者は、ユーザクラス RESOURCE および STANDARD のユーザを登録することができます。
SQL 文を使用して、データベースユーザの登録、管理、および削除を行います。データベースユーザの管理には、以下のオプションがあります。
適切なクエリツール (SQL Studio など) を使用して、SQL 文を直接入力します。
参照: SQL
参照マニュアル、権限
●
データベースマネージャ GUI を使用します。
参照: データベースマネージャGUI、データベースユーザの管理
同期ユーザは、同期マネージャプログラムを使用してデータベースインスタンスを同期するために必要な特別データベースユーザ (SQL ユーザプロパティ、データベースユーザクラス DBA、接続モード NOT EXCLUSIVE、レプリケーションユーザ) です。データベースマネージャ GUI を使用して、同期ユーザの管理 (同期ユーザの登録、変更、および削除) を実行することができます。.
SAP システムのデータベースユーザに特別なロールを割り当てることができます。参照
CCMS におけるデータベース管理: SAP liveCache テクノロジー、権限コンセプト
CCMS におけるデータベース管理: MaxDB、前提条件
データベースユーザクラス DBA またはデータベースシステム管理者 (SYSDBA ユーザ) のデータベースユーザは、他のデータベースユーザの登録、変更、または削除を行うことができ、これらのデータベースユーザの SQL ユーザプロパティの照会または変更を行うことができます。
この処理を行うには、以下のセクションの説明に従ってください。
●
データベースマネージャ GUI
データベースユーザの登録、変更、または削除
データベースユーザの SQL
ユーザプロパティの変更
データベースユーザのパスワードの変更
同期ユーザの登録、変更、または削除
●
SQL 参照マニュアル
CREATE USER 文
(create_user_statement)
ALTER USER 文
(alter_user_statement)
ALTER PASSWORD 文
(alter_password_statement)
DROP USER 文
(drop_user_statement)
CCMS におけるデータベース管理: MaxDB、ユーザデータ
CCMS におけるデータベース管理: SAP liveCache テクノロジー、ユーザデータ
参照: