イベント DATABASEFULLは、常に有効なイベントカテゴリに属しています。そのため、データ領域が一杯になると、このイベントはデータベースシステムによってトリガされます。
イベントディスパッチャでこのイベントをどのように処理するかを定義する必要があります。これを実行するには、イベントディスパッチャの設定ファイルにイベント定義を入力してイベントディスパッチャを起動します。該当するイベントをデータベースシステムがトリガするたびに、このイベント定義にもとづいてイベントが処理されます。
前提条件について確認するには、データベースマネージャ CLIの event_setを参照してください。
参照:
イベントディスパッチャ文書、追加
データベースシステムのコンセプト、データベースイベントカテゴリ
MaxDBエントリを使用してイベントディスパッチャを設定し、ローカルデータベースコンピュータの DEMODB のデータ領域が一杯になると Microsoft Windowsイベントビューアにイベント DATABASEFULL がエラーとして表示されるようにします。
イベントディスパッチャの設定ファイルは、testconfig.txtのファイル名でディレクトリ C:\testに保存する必要があります。
イベントディスパッチャのログファイルは、testlog.txtのファイル名で同じディレクトリに保存します。
...
1. イベントディスパッチャの設定ファイルを作成し、イベント定義を入力します。
>dbmevtdisp add c:\test\testconfig.txt Name == DATABASEFULL Priority == HIGH Command == "EVENTCREATE /T ERROR /id 100 /L APPLICATION /D \"Database Full\" /SO "MaxDB""
OK
0
2. イベントディスパッチャを起動します。
>dbmevtdisp start c:\test\testconfig.txt -l testlog.txt -u DBADMIN,SECRET -d DEMODB
Event Dispatcher instance 1 running
using configuration file c:\test\testconfig.txt
event with name DISPINFO:DISPSTART not dispatched (count 0)
...
DEMODBのデータ領域が一杯になると、データベースシステムによってイベント DATABASEFULL がトリガされます。
イベントディスパッチャが起動し、タイプ ERROR、ソース MaxDB、内容説明 Database Full のイベント定義にもとづいて、このイベントがMicrosoft Windows イベントビューアに表示されます。
コマンド dbmevtdisp startの出力は、イベントディスパッチャによって継続的に更新されます。
....
event with name DBFILLINGABOVELIMIT not dispatched (count 3)
event with name DBFILLINGABOVELIMIT not dispatched (count 4)
event with name LOGSEGMENTFULL not dispatched (count 5)
event with name AUTOSAVE not dispatched (count 6)
event with name AUTOSAVE not dispatched (count 7)
event with name DBFILLINGABOVELIMIT not dispatched (count 8)
Event with name DATABASEFULL dispatched (count 9)
…
…