データベースインスタンス (ターゲットデータベースインスタンス) の登録時には、既存データベースインスタンス(ソースデータベースインスタンス) のパラメータファイルのコピーを使用することができます。ソースデータベースとターゲットデータベースは、同じコンピュータ上に配置されている必要があります。
新規データベースインスタンスの実行ディレクトリのパラメータ値は、必ず変更してください。変更しない場合は、ソースデータベースとターゲットデータベースが実行ディレクトリ内のデータを相互に上書きすることになります。
新規データベースインスタンスのデータボリュームとログボリュームのパスも定義する必要があります。
前提条件について確認するには、データベースマネージャ CLIの param_copyを参照してください。
参照:
データベースシステムのコンセプト、設定ファイル、データベースパラメータ
データベースインスタンス TESTDB をローカルコンピュータに登録します。データベースインスタンス TESTDBの設定は、同じコンピュータ上にあるデータベースインスタンス DEMODB のものとほぼ同じにします。ただし、パラメータ CACHE_SIZE の値を 1000 に変更します。
TESTDBの実行ディレクトリは、C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\TESTDB のパスで作成します。
データボリューム (タイプ: FILE、名称: DISKD0001、サイズ: 32768ページ) とログボリューム (タイプ: FILE、名称: DISKL0001、サイズ: 6400ページ) を定義します。
データベースシステム管理者として、ユーザ ID に DBADMIN、パスワードに SECRETを指定します。
...
1. データベースマネージャCLI を呼び出して、新規データベースインスタンス TESTDBを登録し、ユーザ ID とパスワードに DBMを指定して最初の DBM ユーザを定義します。
>dbmcli db_create TESTDB DBM,DBM
OK
2. データベースマネージャCLI をセッションモードで呼び出し、パスワードに DBMを指定してユーザ DBM としてログオンし、データベースインスタンス TESTDBに接続します。
>dbmcli -u DBM,DBM -d TESTDB
dbmcli on TESTDB>
3. パラメータセッションを開きます。
dbmcli on TESTDB>param_startsession
OK
4. DEMODB からパラメータファイルをコピーします。
dbmcli on TESTDB>param_copy DEMODB
OK
5. データベースパラメータ CACHE_SIZE の値を 1000 に変更します。
dbmcli on TESTDB>param_put CACHE_SIZE 1000
OK
6. データベースパラメータ RUNDIRECTORY の値を C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\TESTDBに変更します。
dbmcli on TESTDB>param_put RUNDIRECTORY "C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\TESTDB"
OK
7. すべてのデータベースパラメータをチェックします。
dbmcli on TESTDB>param_checkall
OK
8. データベースパラメータファイルへの変更を確定します。
dbmcli on TESTDB>param_commitsession
OK
9. 名称 DISKD0001、タイプ FILE、サイズ 32768ページを指定して、データボリューム番号 1を作成します。
dbmcli on TESTDB>param_addvolume 1 DATA DISKD0001 F 32768
OK
10. 名称 DISKL0001、タイプ FILE、サイズ 6400ページを指定して、ログボリューム番号 1を作成します。
dbmcli on TESTDB>param_addvolume 1 LOG DISKL0001 F 6400
OK
11. データベースインスタンスの操作状態を ADMIN に切り替えます。
dbmcli on TESTDB>db_admin
OK
12. 新規データベースインスタンスを初期化し、ユーザID に DBADMIN、パスワードに SECRETを指定してデータベースシステム管理者を登録します。
dbmcli on TESTDB>db_activate DBADMIN,SECRET
OK
システムテーブルをロードします。
dbmcli on TESTDB>load_systab
OK
0,OK:everything works fine
0,""c:\program files\sdb\maxdb1\bin\x_python" "c:\program files\sdb\maxdb1\env\lsystab.py" -R "c:\program files\sdb\maxdb1" -d DEMODB -u DBADMIN,*"
Removing obsolete objects
Installing Loader tables
Installing messages and help
…
…
…
==================================
Installation successfully finished
==================================
データベースインスタンス TESTDB が DEMODB のパラメータファイルにもとづいて登録され、シナリオで指定されたパラメータ値が変更されました。
TESTDB の操作状態は ONLINE です。