データベースインスタンスを直近の整合性のある状態にリストアするのではなく、過去のある時点にリストアする場合は、ログバックアップのインポートのオプションとしてその時点を入力します。
そのバックアップがインポートされ、次のデータキャリアを指定するように要求されます。このプロセスは、指定した時点と一致するページがインポートされるまで繰り返されます。その時点に至るとバックアップのインポートが終了し、データベースインスタンスが起動されます (再起動)。
前提条件について確認するには、データベースマネージャ CLIの recover_start、recover_replaceを参照してください。
参照:
バックアップのインポートにおける再起動情報とバックアップ履歴の評価
データベースシステムのコンセプト、データベースインスタンスのリストア
2006/02/02の 16:36:00時点の保存データまで、データベースインスタンス DEMODB を整合性のある状態にリストアします。バックアップ履歴を使用して、この時点のデータがログバックアップ logBackup.011 に格納されていることを確認しました。
最新の完全データバックアップのインポートが完了しています。そのデータベースセッションが開いたままになっています。
バックアップ履歴の情報によると、インポートする次ページはログバックアップ logBackup.009に格納されています。
次の例では、出力の関連する値にボールド文字が使用され、出力の説明にはコメントを表す番号記号 (#) が付いています。
...
1. データキャリア logBackup.009を使用して、ログバックアップのインポートを開始します。2006/02/02 の 16:36:00 までのログエントリがインポートされます。
dbmcli on DEMODB>recover_start DemoFileLog LOG 009 UNTIL 20060202 163600
OK
Returncode -8020
# 指定されたデータキャリアがインポートされました。リターンコード -8020は、次のデータキャリアを指定することを求めています。
Date 20060203
Time 00134353
Server GENUA
Database DEMODB
Kernel Version Kernel 7.6.00 Build 016-123-109-428
Pages Transferred 1168
Pages Left 0
Volumes 1
Medianame LogBackupFile
Location C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\DEMODB\Backups 2005\Data\logBackup.009
Errortext
Label LOG_000000009
Is Consistent
First LOG Page 17187
Last LOG Page 18452
DB Stamp 1 Date 20060202
DB Stamp 1 Time 00093758
DB Stamp 2 Date 20060202
DB Stamp 2 Time 00093819
Page Count 1265
Devices Used 1
Database ID GENUA:DEMODB_20060125_165646
Max Used Data Page
--
2. 次のデータキャリアを使用して、ログバックアップのインポートを再開します。
dbmcli on DEMODB>recover_replace LogBackupFile "C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\DEMODB\Backups 2005\Data\logBackup" 010
OK
Returncode -8020
# 指定されたデータキャリアがインポートされました。リターンコード -8020は、次のデータキャリアを指定することを求めています。
Date 20060203
Time 00134353
Server GENUA
Database DEMODB
Kernel Version Kernel 7.6.00 Build 016-123-109-428
Pages Transferred 2032
Pages Left 0
Volumes 1
Medianame LogBackupFile
Location C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\DEMODB\Backups 2005\Data\logBackup.010
Errortext
Label LOG_000000010
Is Consistent
First LOG Page 18453
Last LOG Page 20670
DB Stamp 1 Date 20060202
DB Stamp 1 Time 00163233
DB Stamp 2 Date 20060202
DB Stamp 2 Time 00163447
Page Count 2217
Devices Used 1
Database ID GENUA:DEMODB_20060125_165646
Max Used Data Page
---
3. 次のデータキャリアを使用して、ログバックアップのインポートを再開します。
dbmcli on DEMODB>recover_replace LogBackupFile "\\GENUA\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\DEMODB\Backups 2005\Data\logBackup" 011
OK
Returncode 0
# 指定されたデータキャリアがインポートされました。リターンコード 0は、指定された時点までに書き込まれたログエントリがすべてインポートされたことを示しています。
Date 20060203
Time 00134353
Server GENUA
Database DEMODB
Kernel Version Kernel 7.6.00 Build 016-123-109-428
Pages Transferred 1280
Pages Left 0
Volumes 1
Medianame LogBackupFile
Location C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\sdb\data\wrk\DEMODB\Backups.011
Errortext
Label LOG_000000011
Is Consistent
First LOG Page 20671
Last LOG Page 23024
DB Stamp 1 Date 20060202
DB Stamp 1 Time 00163601
DB Stamp 2 Date 20060202
DB Stamp 2 Time 00163604
Page Count 2353
Devices Used 1
Database ID GENUA:DEMODB_20060125_165646
Max Used Data Page
---
dbmcli on DEMODB>
指定された時点までのログバックアップがインポートされ、その後、データベースインスタンスの操作状態が ONLINE に切り替えられました。