リモートコンピュータ上のデータベースに対する接続を確立するために、データベースアプリケーションおよびデータベースツールは、そのリモートコンピュータ上で実行される MaxDB X Server を使用します (X Server の文書を参照)。X Server は、すべてのデータベースインスタンスで同時に使用することができますが、1 つのコンピュータに複数のデータベースインスタンスがインストールされている場合でも、1 つの X Server のみが実行されます。
クライアントと X Server との間の接続を安全なものにするために、SAP カスタマは SSL/TLS を使用することができます (データ暗号化を参照)。
ローカルコンピュータ上でのデータベースインスタンスへの接続では、共有メモリが使用されます。
それにもかかわらず、データベースで強制的に X Server を経由して接続を確立するには、データベースインスタンスにログオンするときに localhost をデータベースコンピュータとして指定してください。
HOTELDB と SHOPDB という 2 つのデータベースインスタンスが、コンピュータ ROME にインストールされています。
● コンピュータ PARMA 上のユーザがデータベースマネージャ GUI (DBMGUI) を使用して、コンピュータ ROME の X Server を経由してデータベースインスタンス HOTELDB にアクセスします。
● 2 人目のユーザはコンピュータ GENUA 上で SQL Studio を使用して、コンピュータ ROME の同じ X Server を経由してデータベースインスタンス SHOPDB にアクセスします。
● 3 人目のローカルのユーザは、データベースマネージャ GUI を使用して、X Server を経由しないでデータベースインスタンス HOTELDB にアクセスします。
クライアントとデータベースインスタンス間の通信の例
参照:
X Server、X Server のポートおよびプロトコル