特別スレッドは、ユーザカーネルスレッドにサービスを提供します。
特別スレッドの概要
名称 |
内容 |
コーディネータ |
コーディネータスレッドは、データベースインスタンス内のすべてのスレッドを監視します。このスレッドは、データベースインスタンスの起動時に最初に登録されるスレッドであり、他のスレッドの起動操作を調整します。エラーが発生した場合は、コーディネータスレッドによって他のスレッドを停止することができます。 |
リクエスタ |
リクエスタスレッドでは、ユーザのデータベースインスタンスへのログオンが受け入れられ、ユーザカーネルスレッド内のユーザタスクにユーザが割り当てられます。 |
コンソール |
コンソールスレッドは、XCONS データベースツール (データベースコンソール) のリクエストを処理します。 |
クロック |
Microsoft Windows でのみ使用されます。 クロックスレッドは、内部時間測定を揃えるために使用されるグローバル時間変数を設定します。 |
dev<n> |
dev スレッドは、ボリューム内のタスクの書込リクエストおよび読込リクエストを実行します。 dev スレッドには順番に番号が付けられています (dev<n>)。dev スレッド dev0 には、他の dev スレッドの調整および監視という特別な役割があります。 dev スレッドの数は、主にデータベースインスタンス内のボリュームの数に依存します。データベースシステムは、データボリュームおよびログボリュームのそれぞれに対して dev スレッドを 2 つずつ有効化します。データベーストレースがオンになっている場合は、それに対する dev スレッドもデータベースシステムによって有効化されます。 |
asdev<i> |
データのバックアップを実行するために、データベースシステムはデータの読込および書込を実行するための一時 dev スレッド asdev<i> を有効化します。 |
タイマ |
タイマスレッドは、タイムアウトや内部負荷分散をはじめとする、時間に依存する内部制御の時間の監視を行います。 |
ワーカ |
ワーカスレッドは、完了した非同期入出力操作の報告を行います。 |
スレッドに関する情報を照会するには、データベースマネージャまたは XCONS を使用するか、SAP システムの場合はデータベースアシスタントまたは liveCache アシスタントを使用します。参照
● データベースマネージャ GUI、データベースセッションの照会
● データベースマネージャ CLI、show
● XCONS の文書
● CCMS におけるデータベース管理: MaxDB、カーネルスレッド
参照: