DBA 計画カレンダでスケジュールされた “テーブルと索引モニタの更新” 以外のすべてのアクションによってログが生成され、アクションの結果の詳細が表示されます。バックグラウンドジョブがアクションのスケジュールに使用され、このバックグラウンドジョブによって、ジョブログが生成されます。DBA 計画カレンダを使用すると、すべての情報を表示することができます。さらに、すべての以前の統計更新アクションも照会することができます。
正常に実行されなかったアクションは、DBA カレンダ内に赤で強調表示されます。
z/OS ジョブの送信に失敗すると、ジョブログでエラー情報を検索することができます。この場合、SAP ジョブは DBA 計画カレンダ内では未実行として表示されます。追加エラー分析については、SAP システムログ (トランザクション SM21)、SAP ジョブ概要 (トランザクション SM37)、および z/OS システムログを参照してください。このセクションのトラブルシューティングヒントも参照してください。
z/OS ジョブの送信が正常に終了した後は、アクション詳細を選択してジョブに関するすべての情報を取得することができます。アクションログを選択すると、z/OS の送信済 JCL ジョブ、z/OS JES ジョブ ID、およびジョブの SAP 名が記載された一覧が表示されます。
ユーティリティ出力を照会するには、アクションをダブルクリックし、ジョブに応じて DSNUTILS 結果またはDSNACCMO 結果を選択します。SAP システムに結果がある場合は、ユーティリティ出力は即時表示されます。出力一覧の処理に関するヒントは、セクションバックアップを参照してください。
どのストアドプロシージャでも、SAP ディレクトリ DIR_HOME (トランザクション AL11 を参照) に小さなトレースファイルが生成されるので、エラーが発生した場合に役立てることができます。これらのトレースファイルはストアドプロシージャを呼び出すたびにリセットされるため、ストアドプロシージャの最終実行のみが表されます。
後で分析するエラーが見つかった場合は、このファイルを別の場所に保存して上書きされないようにする必要があります。
トランザクション DB13 では、全オブジェクトのRUNSTATS のような大きなジョブの出力は大容量になり簡単に分析できません。そのようなジョブが最上位条件コード 8 で返された場合は、出力内で文字列 CODE=8 を検索することができます。そのようなジョブが最上位条件コード Hex0004E000 で返された場合は、文字列 ABEND を最大限検索する必要があります。ジョブが最上位条件コード Hex0004E000 で返された場合は、条件コード 8 の追加ユーティリティがある可能性があるため、両方の文字列を検索する必要があります。
ストアドプロシージャ DSNACCDS でデータセットをアップロードすると失敗し、リターンコード 9990 Dataset in use が返されることがあります。この場合は、他のユーザがアップロード対象であるパーティション化されたデータセットを割り当てています。該当するデータセットのリリースを整理するか、またはトランザクション DB2J (ボタンプロファイル、タブストリップアップロード) でプロファイルパラメータ JCL ジョブのパーティション化されたデータセットを変更してから、トランザクション DB13 を再起動し、プロファイルパラメータをリロードします。
ストアドプロシージャ DSNACCDS によるデータセットのアップロードが失敗し、SAP システムログ (トランザクション SM21) に以下のメッセージが表示されます。
"ストアドプロシージャ DSNACCDS - MES_TXT 実行時エラー: CC390 STOW サービス使用時のエラー"
このメッセージは、ストアドプロシ―ジャ DSNACCDE で異常が起き、SAP システムログ (トランザクション SM21) にエラーメッセージが書き込まれたために発生しました。DSNACCDE で異常が発生すると、データセットメンバが登録済とみなされるため、DSNACCDS によって存在しないデータセットメンバの置換が試みられました。エラー DSNACCDE レポートの原因を処理すれば、STOW サービスエラーも解消されます。
トランザクションDB2 では、タブストリップチェック/設定、ボタン SAP コレクタ設定で、ストアドプロシージャ SAPCL を設定およびインストールすることができます。そこで、JCL が同期送信されます。ストアドプロシージャの使用は、SP コールの順番で行われます。
1. DSNACCJS で JCL ジョブが送信されます。
2. DSNACCJQ で、OUTPUT になるまで JCL ジョブのステータスのクエリが行われます。何らかの理由により DSNACCJQ で異常が発生すると、ジョブの終了まで SAP が 1 分間待機状態となり、その後でステップ 3 に進みます。
3. DSNACCJF で、JCL ジョブの出力をフェッチされます。
4. DSNACCJF で、JCL ジョブの出力が消去されます。各ストアドプロシージャで、SAP ディレクトリ DIR_HOME にログファイル DSNACCJS.txt が直接書き込まれます (トランザクション AL11 を参照)。これにより、ファイルの進捗を監視することによって JCL の進捗を追跡することができます。AIX および Linux の場合は、tail -f DSNACCJS.txt を使用することができます。
z/OS システムログで、以下の RACF メッセージを取得した場合は、
ICH420I PROGRAM ...FROM LIBRARY ...CAUSED THE ENVIRONMENT TO BECOME UNCONTROLLED.
BPXP014I ENVIRONMENT MUST BE CONTROLLED FOR DAEMON (BPX.DAEMON) PROCESSING.
以下のいずれかに該当します。
● ストアドプロシージャDSNACCJS、JQ、JF、JP、および DSNACCUC に個別 WLM 環境を定義しなかった。
● プログラム制御が必要な SDSNLOAD のメンバのいずれかが存在しない。
最初の問題を解決するには、SAP Planning Guide for z/OS の説明に従って個別 WLM 環境を定義し、新規 WLM 環境 WLM_ENVIRONMENT の正しい指定でストアドプロシージャを再定義します。
SDSNLOAD のメンバのいずれかが存在しない場合は、システムプログラマに依頼して以下の RACF コマンドを実行させます。
RDEFINE PROGRAM member ADDMEM('library'//NOPADCHK) UACC(READ) SETROPTS WHEN(PROGRAM) REFRESH
"メンバ" と "ライブラリ" は RACF メッセージから直接取り除くことができます。
SAP システムログ (トランザクション SM21) に以下のメッセージが表示されます。
"ストアドプロシージャ DSNACCJ? 実行時のエラー - MES_TXT: EMCS 有効化に失敗しました。マクロ MCSOPER: RC=04、RSN=00"
? は Q または P です。上記の詳細説明のように、DSNACCJQ と JP では EMCS コンソールが使用されます。SDSF では同じコンソールが使用されます。JCL ジョブを送信しているユーザが SDSF に同時に存在すると、DSNACCJQ と JP は実行できません。SAP システムから JCL ジョブを送信している間は、SDSF を使用しないでください。
このエラーのもう 1 つの原因として、SAP システムから JCL ジョブを送信するユーザ ID に対して、システムプログラマが以下の RACF コマンドを実行しなかったことが考えられます。
ALTUSER userID OPERPARM(ROUTCODE(ALL) AUTH(INFO))
SAP システムログ (Tx SM21) またはインストールログ (ファイルupd_stat.log) に、以下のメッセージが表示されます。
"ストアドプロシージャ DSNACCMO 実行時のエラー - TIMEOUT に無効な NULL 値が入力されました..."
ストアドプロシージャの定義が APAR PQ75973 (V8: UQ87438, V7: UQ87436) によって変更されました。対応する PTF を適用してから、メンバDSNTIJCC を SDSNSAMP データセットに再度適用して実行してください。これで、正しい定義でストアドプロシージャ DSNACCMO が再度インストールされます。