ワークロードモニタを使用すると、ABAP カーネルの統計データを分析することができます。システムパフォーマンスを分析する場合、通常は、ワークロード概要から始めます。全インスタンスの合計値を参照したり、一定期間の特定のインスタンスのパフォーマンスを比較したりすることもできます。広範囲にわたる分析ビューおよびデータは、パフォーマンスの問題の原因を素早く簡単に特定する場合に役立ちます。
ワークロードモニタを使用すると、特に以下の情報を照会することができます。
● システムに設定されているインスタンスの数
● 異なるインスタンスで作業中のユーザの数
● 応答時間配分
● トランザクションステップ、トランザクション、パッケージ、サブアプリケーション、アプリケーションによるワークロードの分散
● 応答時間およびデータベース時間が最大のトランザクション
● ダイアログステップごとの各トランザクションまたは各ユーザのメモリ使用
● トランザクション、汎用モジュール、および宛先別に分類された、RFC によるワークロード
● スプール依頼の数およびボリューム
● 応答時間配分に関する統計 (GUI タイムあり/なし)
● オプション: テーブルアクセス
● ユーザ、アカウント番号、およびクライアント別に分類された、ユーザによって使用されるワークロードおよびトランザクション
● 外部システムからの依頼によって生成されたワークロード
このデータすべてに対して、以下のことが適用されます。
● 任意のインスタンスのデータ (ログオンしているインスタンスに限らない)、またはオプションですべてのインスタンスを合計したデータを照会することができます。
● ユーザモードに応じて、データ照会期間を、日、週、月から選択することができます。または、必要に応じて直前の負荷を指定することができます。
● ほとんどの分析ビューでは、タスクタイプをすべてまたは一部のみ照会することができます。
ワークロードモニタのインタフェースは、2 つの部分に分割されています。左側にあるツリー構造を使用して、以下の設定を行います。
● ユーザモードの選択
● ワークロードを照会する期間の選択
● さまざまな機能および分析ビューの選択 (どのデータを照会するか)
標準化された ALV グリッドコントロールの右側に結果が表示されます。これを使用して、以下を実行することができます。
● ソートおよびフィルタ機能を使用した情報の検索
● ユーザ固有のビューの保存
● 統計のグラフ表示