監視アーキテクチャを使用すると、警告の発生時に自動的に実行される
自動応答メソッドを定義することができます。SAP R/3
4.6A 以降、メソッド CCMS_OnAlert_Email
をシステム内の MTE
クラスに割り当てることができます。この MTE
クラスで警告が発生すると、警告モニタを使用していない場合でも、電子メール、FAX、またはポケットベルによって通知されます。
CCMS_OnAlert_Email は、以下の宛先人に対して自動的にポケットベルをダイアルしたり、電子メールや FAX を送信したりすることができます。
● クライアント 000 のビジネスワークプレイスユーザ
● 配信リストまたは外部電子メールアドレス
電子メール送信の自動応答メソッドは、警告が発生してから遅くとも 5
分で開始されます。ただし、SAPconnect
での設定によっては、外部電子メールアドレス
(同じ SAP
システムのクライアント 000
で定義されていないユーザのアドレス)
に対して電子メールが送信されるまでに遅れが生じる場合もあります。このため、
SAPconnect
送信処理の時間を 1
時間未満に設定する必要があります。
メッセージテキストには、警告モニタに表示される情報と同じ情報が含まれています。
● 問題の内容説明
● 問題の発生時刻および発生場所
● 警告の重大度および色
複数のポケットベルにダイアルするか、または複数のユーザ (外部受信者またはクライアント 000
の受信者) に電子メールまたは FAX
を送信するには、必要な受信者データ (ポケットベルの番号、名前、電子メールアドレス、FAX
番号) を含む配信リストの登録を最初に行っておく必要があります。
メッセージを外部アドレスに送信する場合は、クライアント 000 で SAPconnect を設定しておく必要があります。
...
1. CCMS → 設定 → 警告モニタを選択します。または、トランザクション RZ21 を呼び出します。
2. メソッドグループボックスでメソッド定義を選択し、概要照会を選択します。
3. メソッド CCMS_OnAlert_Email を選択し、データ編集を選択します。
4.
照会
← →
変更
() 押ボタンで変更モードを選択し、パラメータタブページを選択します。
5. 以下のように項目に入力します。
パラメータ |
意味 |
SENDER |
電子メールの送信時に使用される送信者の SAP ユーザ ID です。 |
RECIPIENT |
電子メール受信者、配信リスト、または外部電子メールアドレスの SAP ユーザ ID です。複数の外部電子メールアドレスに電子メールを自動的に送信するには、クライアント 000 でこれらの外部アドレスを含む配信リストを登録する必要があります。 ユーザがクライアント 000 に定義されていない場合は、そのユーザが存在するシステムおよびクライアントも指定する必要があります (C11:003:PARKERJ など)。 |
RECIPIENT-TYPE ID |
|
● 000 以外のクライアントでシステムに定義されているユーザは、ビジネスワークプレイス内で送信者または受信者として直接指定することはできません。外部の受信者と見なされます。したがって、クライアント依存の送信者および受信者については、パラメータタブページでアドレスタイプ R (リモートアドレス) を指定する必要があります。
●
警告ごとに異なる受信者を定義する場合は、CCMS_OnAlert_Email
のメソッド定義をコピーします。これを実行するには、一覧でメソッドを選択し、コピー
() を選択します。コピーされたメソッドは自動応答メソッドとして再度リリースする必要があります
(参照:
メソッドの定義、リリース、および移送)。
6. エントリを保存します。
...
1. トランザクション RZ20 を使用して警告モニタを起動するか、または CCMS → 管理/監視 → 警告モニタを選択します。
2. 必要なモニタを一覧でダブルクリックして起動します。
3. 必要なノードを選択し、プロパティを選択します。
4.
監視:
プロパティおよびメソッド画面が表示されます。この後の手順は、分析メソッドをこのノードのみに割り当てるのか、MTE クラス全体に割り当てるのかによって異なります。
...
1. メソッドタブページを選択し、メソッド割当ボタンを選択します。
2.
監視:
メソッド画面が表示されます。照会
← →
変更
() ボタンで変更モードを選択し、自動応答タブページを選択します。
3. メソッド割当グループボックスで、メソッド名ラジオボタンを選択し、関連する項目に "CCMS_OnAlert_Email" を入力します。
4. エントリを保存します。
5.
画面のヘッダデータで MTE
クラスの名前をダブルクリックして選択し、照会
← →
変更
() ボタンで変更モードを選択します。
6. 自動応答メソッドグループボックスで、メソッド名ラジオボタンを選択し、関連する項目に "CCMS_OnAlert_Email" を入力します。
7. エントリを保存します。
SAP ノート 0176492