データベースシステムは、内部ファイルディレクトリのテーブルや索引のサイズに関する情報とともに基本統計を自動的に保存します。要求に応じて、データベースはその他の統計情報の範囲も決定し、これをデータベースカタログに保存します (この操作は “統計の更新” と呼ばれます)。
この統計は、SQL オプティマイザが特定の検索条件を使用して複雑な SQL 文の処理時にデータにアクセスする上で最適な検索方針を決定するときに必要になります。
アクティビティ
統計を週に 1 回更新することを推奨します。データベースインスタンスのサイズの関係や値が大幅に変化した場合は常にこの統計を更新してください。
テーブルの統計を更新するために、データベースカタログ内のこのテーブルのエントリに対して共有ブロックが一時的に設定されます。データベースカタログ内のテーブルのエントリに対する共有ブロックが存在する限り、このエントリは変更できないため、このテーブルに対して DDL 操作を実行することもできません。また、このテーブルの統計の更新中は、テーブルに対して排他ロックを設定することもできません。
統計を更新するには、データベースマネージャを使用します。また、SAP システムでは CCMS を使用します。
データベースマネージャ GUI、統計情報の更新
● データベースマネージャ CLI、
CCMS のデータベース管理、SQL オプティマイザ統計の更新のスケジューリング
テーブルを統計の更新から除外するには、このテーブルのサンプルサイズに値 0 を選択します。
参照:
SQL 参照マニュアル、UPDATE STATISTICS 文 (update_statistics_statement)