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Background documentation ホットスタンバイシステムのアーキテクチャ Locate the document in its SAP Library structure

ホットスタンバイシステムは、1 つのマスタインスタンスおよび 1 つ以上の待機インスタンスで構成され、マスタインスタンスと待機インスタンスは別のコンピュータに配置される場合があります。マスタインスタンスと待機インスタンスはそれぞれ独自のカーネルとキャッシュ、個別の MaxDB X Server DBM Server などを持ちます。

データベースインスタンスが配置されている複数のコンピュータによって、1 つのクラスタが構成されます。クラスタ内の通信は、コンピュータの内部 IP アドレスを使用して行われます。外見上、ホットスタンバイシステムは単独のデータベースインスタンスのように動作します。ホットスタンバイシステムに外部からアクセスするには、以下の情報が必要となります。

      データベースインスタンスの名称

      仮想サーバ名 (マスタインスタンスのロールを現在持っているコンピュータを識別)

マスタインスタンスに障害が発生すると、仮想サーバ名は、待機インスタンスが配置されているコンピュータに委譲され、このコンピュータがマスタロールを引き受けます (エラー発生時のホットスタンバイシステムの動作を参照)

すべてのインスタンスのデータ領域とログ領域は、ストレージシステムに配置されています。

Recommendation

ハードウェア障害の発生に対する事前措置として、ストレージシステム内のデータ領域とログ領域のミラーリングを行うことをお奨めします。

マスタインスタンスと待機インスタンスは同じログ領域を使用します。ただし、待機インスタンスでは、読込アクセスのみが実行されます (マスタインスタンスと待機インスタンスの同期を参照)

Note

対照的に、待機データベースでは、すべてのインスタンスに個別のログ領域が用意されています。

マスタインスタンスと待機インスタンスにはそれぞれ、互いに独立した個別のデータ領域があります。

以下の図は、コンピュータ GENUA 上のマスタインスタンスおよびコンピュータ PARMA 上の待機インスタンスで構成されるホットスタンバイシステムを示しています。コンピュータ GENUA およびコンピュータ PARMA は、クラスタの一部です。データベースインスタンス名は DEMODB、仮想サーバ名は VIRTUAL_SERVER です。これらのインスタンスのデータ領域とログ領域はストレージシステム内にありますが、クラスタソフトウェアは別のコンピュータ上にあります。

ホットスタンバイシステムの構造の例

This graphic is explained in the accompanying text

外見上、このホットスタンバイシステムは、以下に示すようにコンピュータ VIRTUAL_SERVER 上の単独のデータベースインスタンス DEMODB のように見えます。

This graphic is explained in the accompanying text

参照:

ホットスタンバイ

 

 

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