税法には、"特殊規則" という形式で、一部の資産について租税優遇措置があります。特殊規則を使用すると、3 分の 2 や 10 分の 1 といった一定の分数で、資産の決定価格を減額することができます。
新償却資産税では、特殊規則が資産に自動的に適用されます。このために、資産マスタレコードの項目マニュアル評価の理由を使用します。
以下の説明は、2/3 や 1/10 など、2 桁または 3 桁の分数を使用する特殊規則にのみ適用されます。11/12 など、4 桁以上の分数を使用する特別償却を計算する必要がある場合は、財務会計 (FI) のカスタマイジングで、資産管理 → 情報システム → 新償却資産税 → ビジネスアドイン → BADI: 償却率を選択して、代わりにビジネスアドインを実装します。
財務会計 (FI) のカスタマイジングで、資産管理 → 特別評価 → 固定資産税 → 登録: マニュアル償却の理由を選択して、マニュアル評価の理由を登録します。分数ごとに理由を 1 つ登録します。増減理由コードを入力する場合は、分子、分母の順に入力します。たとえば、3/10 の場合は 310 と入力します。2/3 のように分数が 2 桁の場合は、分子、ゼロ、分母と入力します。たとえば、203 です。
標準システムでは、資産マスタレコードに項目マニュアル評価の理由は表示されません。FI のカスタマイジングで、資産管理 → 特別評価 → 固定資産税 → 定義: 画面レイアウトを選択して有効化します。項目グループルール 53 (マニュアル評価の理由) を任意に設定します。
資産が特殊規則の対象の場合は、適切な増減理由コードを資産のマスタレコードに入力します。入力するには、タブ固定資産税で、項目マニュアル評価理由に理由を入力します。
新償却資産税を実行すると、マニュアル評価の理由を割り当てた資産に特殊規則が適用されます。
レポートを使用すると、特殊規則の対象となるすべての資産の一覧を生成することができます。レポートを通常どおり実行し、項目特例に増減理由コードを入力します。これらの理由を割り当てたすべての資産が、出力明細に表示されます。