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バックグラウンドの文書化  ダイレクトインプット 文書を SAP ライブラリストラクチャに組み込む

大量の旧資産を処理する場合には ( ストラクチャのリンク旧データの転送を参照) 、バッチインプット処理の代わりに、ダイレクトインプット処理を選択することができます。バッチインプットとは異なり、ダイレクトインポートでは、旧データが各テーブルに直接書き込まれます。バッチインプットによる転送と比べて、この方法ではパフォーマンスが少なくとも 10 倍向上します。

制約

旧データ転送のいずれの処理も同じ入力構造で可能です。ただし、ダイレクトインポートに適用される特定の制約があります。

   転送日を前会計年度の末日、または前会計年度の末日後にしてください。さらに、現会計年度で実行された会計年度は変更できません。つまり、R/3 システムへの転記は現会計年度に限って可能であり、前会計年度または将来会計年度には転記できません。

:   現会計年度が1999 年とします。転記日は、1998 12 31 日または 1999 年内にしてください。旧データを転送している限り、2000 年に対する会計年度変更は実行できません。

   すべての値項目には小数点以下 1 桁までだけが含まれるようになっており、すべての空白のスペースが 0 で満たされている必要があります。これで、時間のかかるデータチェックおよび変換を避けることができます。

   償却開始日を入力してください。

   テスト実行または更新実行の前に、入力構造 BALTD のキーに応じて、転送レコードの予備ソートを必ず実行しなければなりません。

整合性チェック

以下の重要な整合性チェックは、ダイレクトインポートの間に実行されます。

   有効な資本化日付: 資本化日付は転送日より前である必要があります。

   資産クラスと勘定割当に関連したマスタデータ詳細 ( 原価センタ、事業領域など) の存在がチェックされます。

   項目原価センタおよび事業領域が画面レイアウトの必須項目として定義されていても、これらの項目に転送する値がない場合は、プログラムでこれらの資産は転送されません。代わりに、エラーファイルに書き込まれます ( 以下を参照)

画面レイアウト管理が、更新レベルに応じて考慮されます。項目は画面レイアウトに応じて非表示になりますが、入力構造から内容が呈示される場合には、エラーになりません。ただし、これらの値は無視されます。資産クラスからの初期値と矛盾がある場合も、資産が転送されます。データベース内でレコードが重複している場合、またはレコード構造のキーに明らかなエラーがある場合のみ、入力ファイルからのレコードが拒否されます。

注意

また、ダイレクトインポートによって、固定資産管理に対する必須チェックが確実に行われます。バッチインプット処理と比べて、性能上の理由でダイレクトインポートで除外されるチェックは、比較的重要でありません ( 評価グループの存在など) 。特に重要なことは、ダイレクトインポートを使用するときに、データの損失が発生しないように注意することです。

したがって、正確なレコード構造および論理をチェックするために、バッチインプット転送処理を使用して入力ファイルのサンプルチェックを実行することをお薦めします。このチェックの後、ダイレクトインポートを使用できます。

カスタマ拡張 ALTD0001 を使用して、ユーザ独自の追加チェック ( 評価グループの有効性チェックなど) を実行することができます (" ダイレクトインポートの拡張の開発" を参照)

項目書式

ダイレクトインポートを使用する場合には換算は生じません。つまり、追加のチェックなしにすべての入力データが受け入れられます。R/3 システムでは通常、オンライン入力時に特定項目の入力値が換算されます。ダイレクトインポート中、バッチインプットを使用して転送する場合には、これらの入力値は換算 されません。したがって、正確な書式でデータを供給することが重要です。

オンライン入力中に換算が生じるすべての項目の一覧を生成できます。以下の手順に従ってください。

...

     1.      データブラウザ ( トランザクションSE16) を呼び出して、テーブル DD03N を入力します。

       2.      設定 選択項目 の順に選択します。 すでに選択された項目に加えて CONVEXIT を選択します。

     3.      ANLAANLBANLCANLHANLZ をテーブル名として入力します。CONVEXIT に対し不等を選択します ( 選択オプションを押したときに表示されるダイアログボックスで)

       4.      実行 を選択します。換算が通常どおりに実行されるすべての項目の一覧を受け取ります。

     5.      設定 一覧フォーマット 項目選択 の順に選択します。項目テキスト テーブル名 項目名 言語お よび 換算ルーチン を選択します。

一覧には、オンライン入力が使用された場合に換算された項目が表示され、また換算ルーチンが表示されます。データインポートでは、使用する換算ルーチンの目標書式に項目を供給する必要があります。

重要:  転送される文字列が数字のみの場合、アルファ変換 ( 原価センタなど) を使用する R/3 の項目は先行ゼロを使用して指定してください。たとえば、原価センタ 4711 0000004711 として転送する必要があります。

書式制約

  金額項目には、次の制約が適用されます。

- 金額項目には、0 から 9 までの数字、コンマ区切り記号 ( 千の位ごとに) 、小数点、および負符号だけを含めることができます。

- 必ず小数点以下桁数を入力してください。

- 正符号は入力しないでください。負符号は数字の一番最後に入力してください ( 一番右端)

上記手順を使用して変更を加えることにより、金額項目の一覧を生成することができます。選択オプションDATATYP = CURR を使用します。選択 CONVEXIT は空欄に等しくありません を解除します。

   数量単位には、次の制約が適用されます。

数量単位を入力する場合は、内部書式 ( たとえば、単位には ST) を使用してください。言語特有の名称を使用しないでください。テーブル T006 のデータブラウザを使用して、内部数量単位の一覧を生成できます。

参照:

ダイレクトインプット処理の一般的な情報については、クロスアプリケーションコンポーネント データ転送ワークベンチ データ転送方法 を参照してください。

 

 

 

 

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