レポートペインタを使用した実績 / 計画比較例の登録 

この項では、実績 / 計画比較レポート例にもとづいて、レポートペインタレポートを登録する方法を説明します。このレポートには、複数の事業領域で生じた実績値と計画値に関する情報が表示されます。

レポートペインタ画面からレポートを登録するには、レポート→登録と選択します。

既存のライブラリにレポートを割り当て、レポートの名称を入力します。ライブラリには、レポートで使用するすべての特性、キー数値、および事前定義列が含まれていなければなりません。また、既存のレポートを参照とに使用し、レポートを登録することもできます。

レポートの必要条件

実績 / 計画比較レポート例には、以下の情報が含まれています。

レポートを定義する前に、以下の内容を決定します。

レポートでは ( レポート行内、レポート列内で、またはデータ選択条件として ) 、特性は一度だけしか使用することができません。

実績 / 計画比較レポート例では以下の特性が使われます。

レポートを定義する前に、レポート定義で使用したい変数を定義しなければなりません。

実績 / 計画比較レポート例に以下の変数を定義します ( 変数の名称は例にすぎません )

実績 / 計画比較レポート例で使われる変数

変数

変数タイプ

デフォルト値

レポートでの使用法

年度

今年度 ( 例、 1997)

会計年度特性に対するデータ選択条件

FPER

01

期間特性に対するデータ選択条件

TPER

12

期間特性に対するデータ選択条件

PLANVER

001

レポート列で、バージョン特性に対して。

 

レポートペインタ画面で変数を登録するには、レポートライタ→変数→登録と選択します。詳細は、 値変数の登録を参照してください。

レポート行の定義

レポート行は、 編集→エレメント→エレメントの定義と選択して定義します。

勘定および事業領域は必ずレポート行に一覧表示します。この情報を入力するために、勘定および事業領域の各特性を含む 1 つのレポート行を定義することができます。ダイアログボックスの一覧から、特性を選択します。この一覧には、レポートのライブラリに選択されたすべての特性が含まれています。

勘定および事業領域の特性に値を定義するには、特定値、値範囲、グループのどれかを入力します。レポートは、常にここで入力した値に対して登録されます。

レポートを実行する際異なる特性の入力値を複数選択したい場合は、変数オン / オフ機能を使用して変数を入力します。レポート実行中に、選択画面でこれらの変数に値を入力するようメッセージが表示されます。

このレポート例では、勘定および事業領域の特性には、変数が入力されていません。

行テキスト

レポート行を定義する際には、行内容を説明するテキスト ( 短、中、または長 ) を入力するようメッセージが表示されます。 テキスト ( ) コピー機能を使用して、テキスト ( ) をコピーした上でテキスト ( 中、または長 ) として使用することができます。 書式メニューのテキスト長機能を使うと、レポート行で照会するテキストを定義することができます。

レポート行の展開

勘定および事業領域の特性、またそのいずれかにグループを入力する場合は、個別勘定コード / 事業領域についてのレポートに値を表示して、グループのさまざまな階層レベルに小計を登録してください。

レポート行を展開するには、編集→行→展開を選択します。デフォルト設定の展開しないでは、勘定 / 事業領域グループについては行合計のみが表示されます。 個別値フラグを使用すると、小計または合計は表示されず、個別値だけが表示されます。勘定および事業領域の特性またはそのいずれかに個別値、小計、および合計を表示するには展開フラグを選択します。レポート定義では、展開されたレポート行はアスタリスク (*) で表示されます。

展開機能に関する詳細は、 レポート行の展開を参照してください。

レポート列の定義

レポート列には、選択した転記期間の実績値と計画値が、絶対差異とパーセント差異とともに表示されます。

レポート列の定義には、レポート行の定義と同じ手順を使用します。

レポート行には事前定義列を入力することもできます。これらはレポートで使われるライブラリに選択されている事前定義列です。

実績列に以下の特性と特性値を入力してください。

キー数値 :

HSL ( 国内通貨 )

レコードタイプ :

0 ( 実績 )

バージョン :

001

計画列に以下の特性と特性値を入力してください。

キー数値 :

HSL ( 国内通貨 )

レコードタイプ :

1 ( 計画 )

バージョン :

&PLANVER

計画列はバージョン特性に変数を使用します。

レポート定義の便宜を図るために、実績列をコピーして計画列を登録することができます。列要素をコピーするには、選択コピー機能を使用します。コピーした列は、必要に応じて変更することができます。

絶対差異列とパーセント差異列は、論理式エディタに論理式を入力して定義します。論理式は、直前に定義した列エレメントを使用して計算されます。論理式エディタを終了する前に、チェック機能を使用して、論理式が正しいどうかをチェックしてください。

行テキストの場合と同じ手順で、レポート列にテキストを入力します。

一般データ選択条件の定義

データ選択条件として入力された特性によって、レポート全体にどのデータが選択されるかが決定されます。

一般データ選択条件をレポートに定義するには、編集→一般データ選択→照会 / 変更を選択します。

実績 / 計画比較例レポートに以下の特性と特性値を入力します。

会社コード :

必要に応じて。

元帳 :

必要に応じて。

会計年度 :

&YEAR

開始期間 :

&FPER

終了期間 :

&TPER

会計年度と期間の特性は変数です。このため、特定会計年度内の任意の数の期間について、レポートを実行することができます。レポートのジョブを実行する際は、選択画面にこれらの変数に値を入力するよう表示られます。変数のデフォルト値を使用するか、デフォルト値を違う値で上書きします。

レポートテキストの定義

補足→レポートテキストを選択すると、レポートのヘッダ、フッタ、タイトルページ、および最終ページにテキストを定義することができます。

レポートテキストには、テキスト変数だけではなく通常のテキストも定義できます。テキスト変数には、以下のタイプを使用することができます。

これらのテキスト変数とレポートテキスト入力に関する詳細は、 レポートテキスト定義での変数の使用を参照してください。

レポートの標準レイアウトの変更

レポートのページ、およびデータの数値書式などのレイアウト特徴は、標準レイアウトによって決定されます。レポートには、標準レイアウト SAP が自動的に割り当てられます。レポートに別の標準レイアウトを割り当てるには、 書式→標準レイアウトを選択します。

レポートに新しい標準レイアウトを割り当てると、編集中のレポートに指定されているレイアウト変更は、すべて新しい標準レイアウトのレイアウト書式に置換されます。 ( ダイアログボックスが表示され、現行の書式設定を変更したいかどうか指定できます。 )

レポート定義内で特定レイアウトの特徴を変更することもできます。 書式→列と選択して、レポート列についての列の幅、数値書式 ( 係数と小数点以下桁数の表示 ) 、および符号反転を定義することができます。

個別レポート列をアンダースコアまたはオーバースコアするかどうか定義できます。

すべてのレポート列で、列テキストの整列方法 ( 左寄せ、中央、または右寄せ ) 、および行 / 列テキストとして使用するテキスト ( 短、中、または長 ) を決定することができます。

レポートのチェック、ジョブの割当、レポートの実行

レポートの定義が完了したら、 レポート→チェックと選択して、エラーが含まれていないかどうかチェックします。エラーはエラーログに一覧表示されます。ジョブにレポートを割り当てる前に、エラーはすべて修正してください。

レポート定義を修正したら、関連処理→ジョブ割当と選択してジョブに割り当ててください。入力したジョブが存在しない場合はダイアログボックスが表示され、そのジョブを登録したいかどうか指定できます。はいを選択してジョブを登録し、ジョブにレポートを登録します。

レポートを実行するには、レポート→実行と選択します。まだレポートをジョブに割り当てていない場合は、ここでそれを実行することができます。ジョブ実行機能の第一画面で、ジョブを生成します。ジョブの生成が完了したら、選択画面でレポートレコードの選択条件を入力することができます。

ジョブ実行に関する詳細は、 ジョブの実行を参照してください。