作業ステータス設定
この機能を使用して、モデル内のプロセスコンテキストまたはスライスをロックすることができます。作業ステータス設定は、特定のプロセスコンテキストに書き込むためのユーザのメンバーアクセス権限より優先されます。
ロック対象のプロセスコンテキストは、1 つのオーナーディメンションと多数の他のディメンションで構成されるモデルごとに複数のディメンションによって定義されます。オーナーディメンションには、作業ステータスを変更できる作業ステータスオーナーを定義するためのオーナープロパティが含まれます。
作業ステータスを設定する際は、以下を定義します。
作業ステータス - ビジネスニーズに従ってカスタマイズ可能なデータの物理的ステータス (ロック解除済、提出済、承認済など)。
セキュリティレベル - システムでデータを変更できるユーザまたはチーム (すべて、なし (すべてについてロック済)、マネージャ、またはオーナー)。下記のデータ変更できるユーザまたはチームの制御を参照してください。
作業ステータスを変更できるユーザまたはチーム (オーナー、マネージャ、またはオーナーおよびマネージャ)。下記の作業ステータスを設定できるユーザまたはチームの制御を参照してください。
許容データ入力方法 - ユーザがデータを入力および更新する際の方法。以下のデータ入力の方法を参照してください。
プッシュ – 作業ステータスを設定する際のチェックボックスすべての子孫と同等です。このオプションにより、メンバーのすべての子孫に 1 つの作業ステータスを設定することができます。これには、選択された親メンバーは含まれません。
作業ステータスを設定した後、他のユーザがそれを使用して現在のビューにステータスを適用し、レビューや承認などの目的でそのデータをロックすることができます。たとえば、正確な月末レポートを登録するために、月末処理ビジネスプロセスで特定データセットのロックが必要な場合があります。データ提出後、オーナーが作業ステータスを提出済 (セキュリティレベルなし) に設定します。これによってデータ交点がロックされ、送信はできなくなります。
データ変更できるユーザまたはチームの制御
システムでデータ変更できるユーザまたはチームを以下により定義します。
すべて – 適切なメンバーアクセス権を持つ全ユーザがデータ変更できます。
なし - 誰もデータ変更できません。
マネージャ - マネージャ (オーナーの親ノードのメンバー) のみがデータ変更できます。
オーナー - オーナーのみがデータ変更できます。
作業ステータスを設定できるユーザまたはチームの制御
プロセスコンテキストの特定のステータスに対して作業ステータスを設定できるユーザまたはチームを定義します。
オーナーおよびマネージャ - 特定のメンバー ID のオーナーおよび特定のメンバー ID の親のオーナー
オーナー — 特定のメンバー ID のオーナー
マネージャ - 特定のメンバー ID の親のオーナー
オーナー/マネージャの決定
マネージャは、親レベルメンバーのオーナーです。
親メンバーオーナーは、その特定の親メンバー ID のオーナーとして機能します。
親メンバーオーナーはその直接の子のマネージャとして機能します。親オーナーは特定の直接の子の作業ステータスを変更することができます。親とベースメンバーの両方になることができます。
すべての子孫を使用する場合 - 親ノードメンバーのオーナーは下位にあるすべてのレベルのすべての子を更新することができます。
ベースメンバーオーナーはオーナーとしてのみ機能します。
親はないが子があるメンバー (階層の最上位) は、オーナーに加えて独自のマネージャとして機能します。
ルールによる制御
オーナーは、OWNER ディメンションという唯一のディメンション階層によって定義されます。
作業ステータスを特定の単一メンバー ID に対して設定することができます。この場合、マネージャはすべての子孫を使用しません。
作業ステータスを一連のメンバー ID に対して設定することができます。この場合、マネージャはすべての子孫を使用します。
作業ステータスの設定
ユーザがオーナーとして機能する場合、オーナーまたはオーナーおよびマネージャによって制御される作業ステータスを選択することができます。
ユーザがオーナーとして機能し、選択したメンバーに親がない場合、ユーザはマネージャ (階層の最上位) としても機能し、オーナー、マネージャ、またはオーナーおよびマネージャによって制御される作業ステータスを選択することができます。
ユーザがマネージャのロールで親オーナーである場合は、(作業ステータスを子にプッシュするために) すべての子孫オプションを使用することができます。このオプションは、ベースメンバーのオーナーロールでは無効です。
連続作業ステータスルール
作業ステータスを順方向 (前進的) または逆方向 (逆進的) に設定することができます。
ユーザがオーナーとして機能する場合、順序が重要になります。
ユーザは、オーナーまたはオーナーおよびマネージャによって制御される次 (順方向) の作業ステータスのみを選択することができます。
ユーザは、オーナーまたはオーナーおよびマネージャによって制御される前 (逆方向) の作業ステータスを選択することができます。
ユーザは、マネージャによって制御される作業ステータス (順方向と逆方向のいずれか) をスキップする作業ステータスを選択することはできません。
ユーザがマネージャの役割を果たす場合、順序は重要ではありません。
ユーザは、マネージャまたはオーナーおよびマネージャによって制御される作業ステータス (順方向と逆方向のいずれか) のみを選択することができます。
ユーザは、オーナーによって制御される作業ステータス (順方向と逆方向のいずれか) をスキップする作業ステータスを選択することができます。
非 OWNER ディメンションのみのすべてのレコードを展開し、現在の作業ステータスが各レコードに存在する場合は、モデルによって、展開された各レコードがルールに対してチェックされます。1 つのレコードがルールを満たさない場合は、要求全体が無視されます。
ボトムアップルール
親作業ステータスはその子を超えることはできません。順序は重要です。
作業ステータスの順序は、作業ステータスコード画面で上から下に決定されます。最初のコードは 0、次のコードは 1 というように続きます。
その親を超えるかまたは同等の作業ステータスを子に設定することができます。
ユーザがオーナーとして機能する場合:
子が送信に設定されている場合、その親を承認に設定することはできません。
1 つまたは複数の子の作業ステータスが親に設定されている作業ステータス (順方向) よりも下位である場合は、エラーが表示されます。
親の作業ステータスが上位の作業ステータスの場合、子の作業ステータス (逆方向) を逆進させようとするとエラーが表示されます。
上記のルールは、ユーザがマネージャの役割を果たす場合 (すべての子孫が選択されているか、マネージャが特定の子の作業ステータスを設定する場合) にも適用されます。
展開されたすべてのレコード (非 OWNER ディメンション) に対して、その子を下回るかまたは同等の作業ステータスが直属の親にあるかどうかチェックされます。1 つの子がこのルールを満たさない場合、すべてがこのルールを満たしません。
データ入力の方法
セキュリティレベルを制御できる Planning and Consolidation 領域は以下のとおりです。
データマネージャ (DM) - コピー、インポート、または移動パッケージ実行からのデータ入力の制御
仕訳帳 (JRN) - 仕訳入力転記からのデータ入力の制御
マニュアル入力 (MAN) - ワークシート登録時のマニュアルデータ入力の制御
コメント (COM) - コメント転記からのデータ入力の制御 (非定形データ)
ドキュメント (DOCS) - 文書表示へのモデルコンテキストによる文書転記の制御 (非定形データ)
作業ステータスの定義
作業ステータスは、モデルごとではなく、環境全体に対して定義されます。
登録できる作業ステータス数に制限はありませんが、実用上の制限はあります。
デフォルト作業ステータスを先頭にする必要があります。この内部コードは 0 であり、マネージャおよびオーナーによって制御されます (管理者をオーナーおよびマネージャに設定)。このステータスの更新方法は変更できますが、順序や管理者の値は変更できません。
デフォルトステータスによって、環境の動作をカスタマイズすることができます。以下に例を示します。
すべての方法に対する LOCKED は、作業ステータスが次のステータス (1) に進むまではデータ更新を阻止することに相当します。
すべての方法に対する ALL は、すべてのデータを更新のためにオープンにすることに相当します。これはデフォルトの動作です。
SETUP は、環境のすべて (ALL) のモデルに適用されます。
WRITEBACK は常にロックをチェックします。ロックテーブルにロックがない場合、システムはステータス (0) の設定に基づいて動作します。
作業ステータスの順序は変更が可能です。この操作を行うと、環境内のすべてのモデルに対するすべてのロックが削除され、また、ステータスの削除でもすべてのロックが削除されます。一覧の最下部にステータスを追加したり、ステータス定義を変更したりすると、既存のロックには影響しませんが、ビジネスユーザに影響が及ぶ場合があります。そのため、このような操作の実行は、システム実装のテストフェーズに限定することをお奨めします。
作業ステータスルール
このセクションでは、チームメンバーとはオーナーディメンションのメンバーを表します。
以下のルールは作業ステータスの動作を説明したものです。
作業ステータス管理のデフォルト方法はボトムアップです。つまり、親のステータスが子のステータスを超えることはできません。
親に対して設定できる最高ステータスは、直属の子の最低ステータスです。
親のステータスがロックに設定されている場合、子のロックを解除することはできません。
子に設定できる最低ステータスは、直属の親のステータスです。たとえば、親のステータスが提出済である場合、子のステータスは最低でも提出済でなければなりません。
エンティティのオーナーは、作業ステータスをオーナーステータスとして指定されている任意のステータスに設定することができます。オーナーステータスとは、オーナーまたはオーナーとマネージャによって制御されるステータスです。
エンティティのマネージャは、作業ステータスをマネージャステータスとして指定されている任意のステータスに設定することができます。マネージャステータスとは、マネージャまたはオーナーとマネージャによって制御されるステータスです。
マネージャは、親レベルメンバーのオーナーです。親レベルメンバーのオーナーは、全子孫のマネージャです。
複数ディメンションの親メンバーにロックを設定すると、すべての親の下のすべてのメンバーに対してロックが設定されます (特に、デカルト積はロック済として保存されます)。たとえば、以下の表には entity:p1、category:actual、および time 2016.Q1 のすべての子を含む場合に設定されるロックが示されています。
エンティティ
カテゴリ
時間
作業ステータス
Child1
実績
2016 年 1 月
アップロード
Child2
実績
2016 年 1 月
アップロード
Child1
実績
2016 年 2 月
アップロード
Child2
実績
2016 年 2 月
アップロード
Child1
実績
2016 年 3 月
アップロード
Child2
実績
2016 年 3 月
アップロード
管理クライアントで作業ステータスコードを再配列する場合は、すべてのロックが削除されます。これは、作業ステータスの削除にも適用されます。
非 OWNER ディメンションの親値は保存されません。ユーザが非 OWNER ディメンションの親を選択すると、それがすべてのベースメンバーに展開されて、ベースメンバーのみが保存されます。
OWNER ディメンションの親値は保存されます。たとえば、以下の表は entity:p1、category:actual、および time 2016.Q1 に保存されているものを示しています。
エンティティ
カテゴリ
時間
作業ステータス
P1
実績
2016 年 1 月
アップロード
P1
実績
2016 年 2 月
アップロード
P1
実績
2016 年 3 月
アップロード
ルールが適用されると、モデルでエラーが発生した場合に、ユーザ要求全体が却下されます。この場合、更新されるレコードはありません。
オーナーおよびマネージャへの電子メール通知の送信
該当するオーナーおよびマネージャに電子メール通知が送信されるようにして、作業ステータスが変更された場合に通知することができます。
通知が送信される電子メールアドレスは Business Warehouse で定義します。管理者は、オーナーまたはマネージャのデフォルトの電子メールアドレスを追加または変更するために、トランザクション SU01 を実行して、ユーザ名を選択し、アドレスタブに電子メールアドレスを入力することができます。また、電子メールが自動的に送信されるように、トランザクション SCOT で適切な SMTP 設定が設定されていることを確認する必要があります。詳細については、SMTP 設定ガイドを参照してください。
次に、電子メール通知テンプレートを作成し、作業ステータス設定ページで通知を選択し、電子メール通知の有効化をチェックすることで、Planning and Consolidation Web クライアントで作業ステータス変更の電子メール通知をトリガすることができます。デフォルトのメッセージテンプレートを直接使用することも、新しいメッセージをカスタマイズすることもできます。
作業ステータスを登録し、ビジネスの進捗状況に応じてさまざまなデータ入力レベルのステータス (ロック解除済、提出済、承認済など) を反映することができます。Business Planning and Consolidation には、事前定義済の作業ステータスはありません。
管理画面に移動して、機能セクションで の順に選択します。
上下矢印を使用して、作業ステータスの表示順序を変更することができます。
現在使用されていない作業ステータスは、作業ステータスを選択し、削除を選択して削除することができます。
作業ステータス画面の下半分では、モデル別のデータロック設定を有効化および照会することができます。データロック設定をモデルに対して有効化または変更するには、モデルを選択し、編集を選択します。データロックを有効化し、プロセスコンテキストをロックするディメンションを選択するか、データロックを無効化することができます。

