SAP Business Object Strategy Management のダッシュボードコンポーネントには、リアルタイムのロールベースダッシュボードがあり、指定の機能、組織またはロールに対する重要な入力および出力メトリックを組織でモニタすることができるようになります。ダッシュボードは、個人が重要な組織メトリックの簡潔な概要を取得し、それらの現況を組織内の多様なレベルで評価するのに役立ちます。ダッシュボードは、簡潔な形で重要な情報を表示することができるので、個人がもっとも重要なアイテムに焦点を当てることができます。
たとえば、マーケティングディレクタのダッシュボードには、リードあたりの広告費に関するサマリ情報が含まれていて、一方営業マネージャのダッシュボードには、登録された新規販売機会、パイプライン内にとどまっている取引、領域ごとの販売業績に関するサマリ情報が含まれています。
ダッシュボードは、基盤となる分析にリンクさせることができます。それにより、業績のドライバを切り分け、理解するためのより深い調査が可能になります。ダッシュボードは、機能グループを超えて拡張することができ、すべての人に公開したり、登録した個人のみが見るように非公開にすることもできます。
管理者が[詳細レポート設定の照会]アクセスを自分のアプリケーショングループに提供した場合、自分のプライベートセットまたはメンバーであるグループセット内にあるダッシュボードを登録、名称変更、および削除することができます。[編成]ボタンおよび[保存]ボタンが表示されている場合、権限があることを意味します。
ダッシュボードコンポーネントにアクセスしたものの[編成]ボタンや[保存]ボタンが表示されていない場合、アプリケーショングループで利用可能なダッシュボードを見ることはできるものの、登録することができません。
管理者がダッシュボードコンポーネントへのアクセス権を有するアプリケーショングループのメンバーで[詳細レポート設定の照会]アクセス権を有している場合、管理者は登録したものも含めてどのダッシュボードも編集、名称変更、または削除を行うことができます。
管理者が[パブリックの保存]権限もユーザグループに提供した場合、アクセスするすべてのユーザのためにダッシュボードをパブリックセットに保存することができます。ダッシュボードの保存時に、パブリックセットへの保存オプションがある場合、パブリックセットへ保存するか、オプションでグループセットに保存するか、またはプライベートに使用するように保存することができます。
管理者とダッシュボードを登録し保存したユーザのみがそのダッシュボードを編集、名称変更、または削除することができます。
ダッシュボードコンポーネントには、以下の機能があります。
機能 |
必要事項 |
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プライベート、グループ、およびパブリックダッシュボードのレビュー |
自分のダッシュボード、自分のアプリケーショングループの登録したダッシュボード、またはパブリックダッシュボードをレビューすることができます。各ダッシュボードには、[ベンチマーク]、 [ランクトップ 10]、 [水平棒グラフ]、および[トレンドチャート] レポートを任意に組み合わせたパネルを 4 つまで表示させることができます。 [ベンチマーク]分析は、次のいずれかを表示します。
[ベンチマーク]分析は、値が特定のしきい値を上回るまたは下回る場合に色分けされたアラートを表示させることもできます。 [ランク トップ 10] パネルは、期間でランク付けされた次元メンバーを表示します。[合計比 %] 列は、測定中の合計数に対してこの次元メンバーが貢献している割合を示しています。[累積 %] 列は、100 % の合計に対してこのメンバーが貢献している割合を示しています。各行は、パネルの下部にある凡例に従って、[合計比 %] 数に基づいて色付けされています。 [トレンド チャート]パネルは、ある期間の次元メンバーを棒グラフまたは折れ線グラフ形式で表示します。各次元メンバーは、グラフで異なる色で示されます。 [水平棒グラフ] パネルは、ある期間の次元メンバーをチャートにしています。 |
独自ダッシュボードの登録 |
各パネルには[パネル追加]リンクが表示されていて、パネルを追加することができます。[ベンチマーク]パネル、[ランクトップ 10] パネル、[トレンドチャート]パネル、または[水平棒グラフ]パネルを追加することができます。複数のパネルで同じタイプの分析を使用することができます。 ダッシュボード登録時に、レポートにリンクを設定することができます。これにより、このダッシュボードをレビューするユーザは、より深い関心領域にダッシュボードから直接ドリルダウンすることができ、目標に対する進捗のドライバと制約を切り分け、理解することができます。 詳細については、ダッシュボード開発を参照してください。 |
[ベンチマーク] パネルの追加 |
詳細については、ベンチマークパネル開発を参照してください。 |
[ベンチマーク]パネルでのアラートの設定 |
[ベンチマーク] レポートには、最初のデータ列に行単位でしきい値を適用することができます。最初の列の値が上限または下限しきい値と一致する場合、それに基づいてすべての行が色付けされます。 デフォルトで、すべてのしきい値が下限値 -10 および上限値 10 に設定されています。下限しきい値に合致したデータは赤く色付けされ、上限しきい値に合致したデータは緑に色付けされます。各行について、任意の下限および上限しきい値の組み合わせを指定することができます。 詳細については、ベンチマーク分析のアラート設定を参照してください。 |
[ランクトップ 10] パネルの追加 |
詳細については、ランクトップ 10 パネル開発を参照してください。 |
[トレンドチャート]パネルの追加 |
詳細については、トレンドチャートパネル開発を参照してください。 |
[水平棒グラフ]パネルの追加 |
詳細については、水平棒グラフパネル開発を参照してください。 |
チャートパネルの第二 Y 軸の追加 |
2 つの異なる指標を同一チャート上でチャート化する場合異なる Y 軸目盛りを使用すると便利です。トレンドチャートは、より視覚的にインパクトがあり、異なる指標のトレンドをより正確に比較するチャートとなります。 詳細については、チャートパネルの第二 Y 軸のチャート化を参照してください。 |
チャート軸の最大、最小、小数点の設定 |
詳細については、チャート軸の最小と最大の設定を参照してください。 |
レポートコンポーネントのリンク済みレポートへのジャンプ |
パネルに[レポート]リンクがある場合、[レポート]リンクを使用してレポートコンポーネント内のリンク済みレポートにジャンプすることができます。 |
保存されたダッシュボードの表示 |
[ダッシュボード表示]ドロップダウンリストには、すべての使用可能なパブリック、グループ、およびプライベートダッシュボードが表示されます。 パブリックダッシュボードは、すべてのユーザが使用できます。パブリックセットおよびダッシュボードは、ダッシュボードをパブリックセットに保存するための権限を付与されたグループのユーザによって登録されます。 グループセットには、ユーザまたはユーザのグループのメンバーが登録し保存したダッシュボードが含まれています。ユーザは、グループ内の全ダッシュボードをレビューすることができ、グループ用に登録したダッシュボードを追加したり削除したりできます。 プライベートセットには、ユーザが登録し保存したダッシュボードが含まれます。セットとダッシュボードを登録し、これらのダッシュボードを編集、名称変更、または削除することができます。これらのレポートはプライベートで、表示および更新することだけできます。 |
ダッシュボードの保存 |
[保存]ボタンが表示された場合、保存しているダッシュボードのアクセス権限があることを意味します。ダッシュボードを保存する時には、プライベートフォルダにこれを保存することができます。プライベートダッシュボードは、これを登録したユーザのみが使用可能です。これをメンバーであるグループに保存することができます。グループダッシュボードは、グループ内のすべてのユーザが使用できます。管理者が自分のグループにパブリックセットへ保存するための権限を付与した場合、ダッシュボードをパブリックセットに保存することができます。これらのアイテムは、すべてのユーザが使用することができます。 詳細については、ダッシュボード保存を参照してください。 |
登録したダッシュボードの編集、名称変更、または削除 |
戦略管理管理者は、ダッシュボードの編集、名称変更、または削除を行うこともできます。 |
ダッシュボードの編集や削除 |
戦略管理管理者は、ダッシュボードパネルの編集、名称変更、または削除を行うこともできます。 |
登録したダッシュボードの名称を変更するには、[編成]をクリックします。
登録したダッシュボードを削除するには、[編成]をクリックします。
登録したダッシュボードパネルを削除するには、パネルの [X] マークをクリックします。
登録したダッシュボードを編集するには、[編集]をクリックします。
ダッシュボードを表示するには、[ダッシュボード表示]ドロップダウンリストからこれを選択します。