
前回の課題では、ワークベンチの開閉方法を学びました。今回の課題ではワークベンチの各ツールを学びます。ワークベンチをまだオープンしていなければ、オープンします。ワークベンチ内の各ツールは
ABAP プログラムを作成する上で特別な機能を果たします。ABAP
ディクショナリにはシステム全体に共通するデータ定義が保存されます。新しいデータ定義を作成するときは、ディクショナリツールにより定義の作成に必要なすべての処理が行われます。ディクショナリツールを使用して、 R/3 システム内のオブジェクトの " 定義 " を調べることができます。ABAP
エディタは、新しいコードの作成や、既存コードの変更に使用します。 ABAP エディタを使用して、チェックを行い、プログラムで正しい構文が使用されていることを確認することができます。プログラムが構文的に正しければ、エディタからプログラムの生成、実行、およびデバッグを行うことができます。汎用ライブラリは、ライブラリルーチンのリポジトリです。ルーチンを新たに作成するときは、汎用ライブラリのツールによりルーチンの新規作成に必要な処理がすべて実行されます。
プログラムのグラフィカルユーザインタフェース
( GUI) の設計には、スクリーンペインタとメニューペインタを使用します。 Dynpro に項目、ボタン、およびその他の要素を追加するには、スクリーンペインタを使用します。 Dynpro にメニューを作成する場合、メニューペインタを使用します。オブジェクトブラウザ
ABAP
ワークベンチには、オブジェクトブラウザという特殊ツールが含まれています。オブジェクトブラウザにより、プログラミングコンテキストが提供されます。タンスを作る大工は、木材や釘といったタンスの材料を目の前に用意します。製作を進めるにつれて、大工の目はタンスの材料同士の関係を見るためのコンテキストを見ています。プログラムはデータとデータの関係で成り立っているため、プログラマが個々のデータコンポーネントの間の関係を知ることは困難です。オブジェクトブラウザはプログラミングの関係を見るコンテキストを提供することで、この問題を解決します。
オブジェクトブラウザを使用して開発オブジェクトの一覧をナビゲートすることができます。開発オブジェクトはアプリケーションの作成に使用するコンポーネントです。単一の開発オブジェクトを見ることもできます。次の課題では、オブジェクトブラウザを使用してオブジェクト一覧をナビゲートする方法を学びます。
オブジェクトブラウザを使用すると、ユーザのアクションで必要なときに、別のツールが呼び出されます。たとえば、オブジェクトブラウザの画面からデータ定義を新たに作成します。ブラウザから
ABAP ディクショナリが呼び出され、ユーザ定義を作成した後、ブラウザの画面に戻ります。オブジェクトブラウザ以外のツールを直接呼び出さずに、完全なアプリケーションを作成することができます。実際に、アプリケーションを作成するには、ブラウザから行うのが望ましい方法です。なぜならば、作成しているものを見ることができるからです。このチュートリアルのレッスンではこの方法を使用します。
理解度のチェック
この課題では、ワークベンチの各ツールでできることを少し学びました。少しだけ時間をさいて、これまで学んできたことの理解度をチェックします。以下のタスクを実行するときに使用するワークベンチツールにそれぞれのタスクを対応させてください。
・ レポートプログラムのデバッグを行う。
・ データ定義を調べる。
・ ボタンをダイアログ上に配置する。
・ プログラム内の画面一覧を見る。
この課題ではオブジェクトブラウザも紹介しました。オブジェクトブラウザからプログラムを作成することが
ABAP プログラムを作成する望ましい方法であることを学びました。