
ワークベンチを使用するときは、開発オブジェクトと開発クラスで作業を行います。
開発オブジェクトは
ABAP アプリケーションの個別の部分です。開発オブジェクトの例としては、レポート、トランザクションおよび汎用モジュールなどのプログラムがあります。イベント、画面、メニュー、および汎用モジュールなどのプログラムの構成要素も開発オブジェクトです。また、プログラム間で共有することができるオブジェクトも開発オブジェクトです。これらの共有可能なオブジェクトには、データベース項目、項目定義、およびプログラムメッセージが含まれます。開発クラスは、たとえば、アプリケーション内のオブジェクトのように、論理的に1つにまとめられた、複数のオブジェクトのためのコンテナのことです。開発クラス自身も開発オブジェクトのひとつです。開発クラスの例としては、総勘定元帳があります。
新しいオブジェクトを登録したり、既存のオブジェクトを変更したりするときは、そのオブジェクトを開発クラスに割り当てるようにシステムから要求されます。
開発オブジェクトの保存
SAP
システムでは、データベースの一部である R/3 リポジトリに開発オブジェクトを保存します。プログラム、画面、またはメニューのような開発オブジェクトに対する作業終了時、オブジェクトの実行時バージョンを生成します。この実行時バージョンは、オブジェクトとともに、リポジトリに保存されます。アプリケーションは複数の実行時オブジェクトから構成され、これらのオブジェクトは
R/3 システムにおけるワークプロセスによって処理されます。標準的な
SAP のインストールでは、開発と本番運用は別々のシステムで行われます。新規アプリケーションは開発機で登録され、本番稼動機に転送されます。日常的な作業は開発機で登録された実行時オブジェクトを使用する本番稼動システムで行われます。既存の
ABAP アプリケーションに対する変更は即座に反映されるため、本番稼動システムと開発システムを分けることをお奨めします。本番稼動システムの日常作業の流れに支障をきたさないようにするために、開発はすべてその目的のために特別に設計された開発システムで実行されます。ワークベンチオーガナイザ
アプリケーションを開発システムから本番稼動システムに移行するときは、ワークベンチオーガナイザと移送システムを使います。また、ワークベンチオーガナイザを使ってのバージョン管理と追跡を行うこともできます。ワークベンチを使用すると、ワークベンチオーガナイザによる保護機能が働きます。これらのチェック機能、およびチェック機能が開発プロセスにどのように影響するかについての簡単な概要が
チーム環境における開発にあります。詳細については、
ワークベンチオーガナイザの文書を参照してください。