クエリ領域は、
SAP クエリに関するさまざまな要件を満たすことができるように登録されています。クエリ領域には、一連の個別クエリオブジェクト
( クエリ、機能分野、ユーザグループ ) が含まれます。クエリ領域は、標準領域とグローバル領域の
2 種類に分けることができます。どちらのクエリ領域でも、 SAP クエリ機能をすべて使用することができます。標準のクエリ領域では、すべてのクエリオブジェクト
グローバル領域内のクエリオブジェクトはクライアント非依存です。つまり、システム全体で、すべてのクライアントで利用可能です。グローバル領域オブジェクトはワークベンチオーガナイザと接続され、通常の修正および移送手順にしたがって登録および移送することができます。
移送は自動的に開始され、マニュアルによる準備は不要です。したがって、グローバルクエリ領域は、システム全体での使用と分散を目的とする中央作成のクエリに非常に適しています。
グローバルクエリ領域と標準クエリ領域の両方には、別個の一定数のクエリオブジェクトが含まれます。異なるクエリ領域のオブジェクト間では、いかなる関係も存在しません。たとえば、標準領域では、グローバル領域の機能分野を使ってクエリを登録することはできません。

各クエリ領域は、クエリオブジェクトの個別の名称領域と考えることができます。つまり、異なるクエリ領域には、同じ名称で、意味が異なるオブジェクトが存在してもかまいません。
グローバル領域の命名規則
クエリ、ユーザグループ、および機能分野の命名については、すでに前のセクションで説明しました。グローバル領域オブジェクトを命名する場合、一定の接頭辞を使用することができます。

特定の接頭辞を使用するには、まず該当するライセンスの購入が必要です。
接頭辞は
'/prefix/' で構成され、実際のオブジェクト名の前に置かれます。接頭辞名の前後の / 記号は、実際には接頭辞の一部です。接頭辞は 2 つの / 記号を含む最大 10 文字で構成されます。以下のガイドラインに注意してください。
接頭辞を含む機能分野の名称全体は最大で
接頭辞を含むユーザグループの名称全体は最大で
クエリ名には独自の接頭辞がないため、代わりにユーザグループの接頭辞を使用します。クエリ名は最大
個々のクエリオブジェクト更新トランザクションにより、前述の名称の構文がチェックされます。名称の接頭辞を使用することができるのは、グローバルクエリ領域のクエリオブジェクトの場合のみです。
SAP のクエリオブジェクトはこの範囲で必要に応じて PUT に挿入されるので、このことは重要です。 SAP が提供するすべてのクエリオブジェクトには、予約されている接頭辞 '/SAPQUERY/' が付いています。
グローバル領域で接頭辞を使用する場合、名称が接頭辞で始まるオブジェクトが同じ接頭辞の開発クラスに属するようにしてください。ワークベンチオーガナイザにより、この条件が満たされているかどうかがチェックされます。
接頭辞が
SAP 、ビジネスパートナー、または別の R/3 カスタマに属するユーザグループのクエリを登録する場合、クエリが接頭辞をそのユーザグループから ' 継承する ' 点に特に注意する必要があります。このようなユーザグループはユーザのシステムに移送することができます。その場合、これらのクエリは、ユーザグループの接頭辞によって決定される名称領域にあるオブジェクトに属します。クエリ領域の変更
関連処理
→ クエリ領域を選択して、各クエリオブジェクト更新コンポーネントからクエリ領域を変更することができます。クエリ領域とそのテキスト ( 長 ) の両方を含むウィンドウが表示されます。選択を選び、希望するクエリ領域を選択します。グローバル領域で作業する場合、これが更新コンポーネントの第一画面に表示されます。標準領域では、そのようなテキストは表示されません。同じ更新コンポーネント機能を、両方のクエリ領域で使用することができます。
作業するクエリ領域を選択した画面で情報を選択すると、クエリ領域に関する技術情報を照会することができます。ダイアログボックスが表示され、オブジェクトがクライアント依存なのか、ワークベンチオーガナイザとリンクされているのかについての情報とともにテキスト
( 長 ) が表示されます。グローバル領域での開発クラスの割当
クエリ領域はワークベンチオーガナイザとリンクされるため、クエリオブジェクトを登録するときに開発クラスを指定しなければなりません。クエリオブジェクトの登録や変更が実行されるたびに、クエリオブジェクトが修正依頼に入力されます。
グローバル領域では、クエリオブジェクトをローカルオブジェクトとして分類することができます
( 一時開発クラス、通常は $TMP を使用 ) 。 ( これは、標準領域でクエリオブジェクトを登録する場合と同じです。 ) 開発クラスの指定や変更を行うときに注意すべき条件があります。
面倒な事態を防ぐために、グローバル領域のユーザグループと機能分野は常に移送可能な開発クラスに割り当てることをお奨めします。このように、すべてのクエリは任意の開発クラスに割り当てることができます。
非一時開発クラスに割り当てられるグローバル領域内のクエリオブジェクトはすべて、登録または変更時に修正依頼に入力しなければなりません。設定をカスタマイズするときは例外が発生します。ユーザおよび機能分野のユーザグループへの割当などの変更は、修正依頼に入力しなくても行うことができます。ワークベンチオーガナイザを使って行う移送には、機能分野のユーザグループ割当が含まれますが、ユーザのユーザグループ割当は含まれません。
クエリ
→ 補足機能 → 開発クラス変更、機能分野 → 補足機能 → 開発クラス変更またはユーザグループ → 開発クラス変更のいずれかを選択することで、さまざまなクエリオブジェクト更新コンポーネントで開発クラスを変更することができます。ただし、前述の開発クラス割当の規則にしたがって、以下の制限が適用されます。機能開発クラス変更 ... により、オブジェクトの開発クラスを変更する権限があるかどうかがチェックされ、権限がない場合は警告が表示されます。その後、開発クラスを変更することができます。

前述の制限に矛盾する変更は行うことができません。したがって、実行したすべての変更が妥当なものかどうかが自動的にチェックされます。矛盾する変更を行った場合、変更を再検討することを要求する警告が表示されます。警告を表示しないと、移送後に受取側のすべてのシステムに矛盾するデータセットが存在する危険性があるからです。
オブジェクトが移送可能な開発クラスに属し、すでに移送されている場合、開発クラスを変更することはできません。つまり、前述の開発クラス変更は、すべてオブジェクトの移送前に実行しなければなりません。
開発クラスの変更は、クエリオブジェクトの名称を変更した後に必要になることもあります。また、名称が変更されたユーザグループおよび機能分野の開発クラスが、まだ新規名称の妥当な名称領域内にあることも確認しなければなりません。この場合、オブジェクトの名称の変更時に適当な開発クラスを選択することをお奨めします。ユーザグループの場合は、ユーザグループ内の個別クエリにも新しい開発クラスを割り当てる必要があります。
グローバル領域内の機能分野とユーザグループの名称変更
名称変更機能を機能分野とユーザグループで使用するときは、機能分野やユーザグループに加えて、依存クエリの名称もすべて変更しなければなりません。複数の機能分野やユーザグループの名称を変更した場合は、機能分野とユーザグループの他に、一連のクエリを修正依頼に組み込まなければなりません。名称変更プロセスが実際に終了するのは、必要な全オブジェクトが修正依頼に入力されたときです。
異なるクエリ領域間のクエリオブジェクトのコピー
クエリオブジェクトをあるクエリ領域から別のクエリ領域にコピーするには、各クエリ領域のデータセットが変更されず、整合性を保つようにするために特別な手順にしたがう必要があります。移送時に、移送されるオブジェクトを、新規のデータセットの整合性を損なうことなく新規データセットに挿入することができるかどうかをチェックする必要があります。グローバル領域を単一のクライアントと考えると、標準領域からグローバル領域へ、またはその逆方向でのコピープロセス全体は、あるクライアントから別のクライアントへのオブジェクトの移送と同じことになります。したがって、クエリオブジェクトをあるクエリ領域から次のクエリ領域へコピーする方法は、標準領域内でオブジェクトをコピーするのとほとんど同じです。

必要な移送権限
( 機能分野とユーザグループの更新権限 ) を所有するユーザだけが、クエリオブジェクトをクエリ領域間でコピーすることができます。グローバル領域のクエリバリアント
クエリバリアントをグローバル領域内で移送する場合、これらのバリアントをシステムバリアントとして登録する必要があります。システムバリアントの名称は
SAP& または CUS& のどちらかで始まります。これ以外の種類のバリアントは移送することができません ( バリアント更新第一画面にあるバリアントの文書を参照してください ) 。